このブログでは、「安全」や「災害」について知っておきたい知識をお伝えすることに加え、安全のプロが仕入れた安全の最新情報や、お役立ち情報を発信していきます!
災害時は「足元」にもご注意を!
自然災害の発生時に備えておきたいものとして、パッと頭に浮かぶのは「飲用水」や「非常用食料」、そして明かりや情報源になるラジオといった「防災グッズ」ですよね。
でも、もう一つ忘れてはいけないものが「靴」です。大規模な自然災害が発生した後は足元がガラスや瓦礫などで危険な状況になっている可能性が高く、その中で避難したり、自宅を復旧しなくてはならない状況が考えられます。
では、災害発生時に身を守るためには、どんな靴を用意しておくべきなのでしょうか。

「踏抜き防止機能」は必須級!
災害時に備える靴で、抑えておきたい条件は「踏抜き防止機能があること」です。
先ほどもご紹介したとおり、災害時は割れたガラスや瓦礫が床に散乱し、それを踏むと靴底を突き抜けて足に刺さってしまう危険があります。そのため、災害時に備えるには「踏抜き防止機能」を備えた靴を選ぶことが大切です。

踏抜き防止の機能は、JIS(日本工業規格)とJSAA(プロテクティブスニーカー規格)が「耐踏抜き性」として安全基準を設定しています。耐踏抜き性能の認定基準はJIS規格、JSAA規格ともに、くぎが貫通するときの力が1,100N(ニュートン)以上とされています。
「ニュートン」とは力の大きさを表す単位で、「1ニュートン」をざっくり計算すると「約0.102キログラム(kg)の重さ」に匹敵すると考えられます。なので、1100N=約112kgの重さを支える力になります。
ですから、災害時に備えておくならJIS規格、JSAA規格をクリアした「踏抜き防止機能」を備えた靴を用意しておきましょう。より手軽に備えたい場合には、踏抜き防止機能を備えたインソールもあります。これだと、履き慣れた靴に入れたり、非常用持ち出し袋の中に入れておくこともできて便利ですね。
シーンによって「使い分ける」のがベスト
自然災害のタイプによっても、どんな靴を選ぶべきかが変わってきます。
例えば、家屋の倒壊や土砂災害が発生した場合には、屋外で泥水や瓦礫の撤去作業を行う必要があります。こうした場合には、足首までホールドするブーツタイプやハイネックタイプがオススメ。長時間での作業でも疲れにくく、安全面でも安心です。
一方、洪水や風水害の被害が発生した場合は、ブーツタイプだと脱げたり、足を取られたりしてしまうことに繋がります。こうした場合には、履きやすくて動きやすいスニーカータイプを用意しておくと便利です。また、家からどこかへ避難する際などはブーツタイプよりも歩きやすいスニーカータイプが良いでしょう。

さらに、最近は「防災用スリッパ」という商品も登場しています。スリッパでありながら、釘が突き抜けない特殊な靴底を採用してあったり、かかとを包んで密着させ、脱げにくくして履くこともできるものも。靴底に滑りにくい加工がしてあるものや、つま先に芯が入っていて安全面に考慮したものも。
こうした「防災用スリッパ」は履いて避難したり、作業するというよりは、靴を履き替えることができない状況でも安心して避難できたり、避難所で使う場合にオススメです。
いかがでしたか。ご自宅やお勤め先は「水害」のリスクが高いのか、はたまた「土砂災害」の危険性があるのかなどを予め把握しておくと、災害時にどんな靴を備えておけばいいかのヒントにもなります。
ぜひ、この機会に災害時の「足元」も見直してみてくださいね。
(参考資料)
マイナビおすすめナビ |防災シューズ人気おすすめ6選!

モリト広報室note|防災アドバイザーさんもおススメ! TVで紹介されたインソール

IECOLLE|おすすめの防災用のスリッパ、サンダルタイプの防災靴7選
